芽

君は永遠にそいつらより若いの芽のレビュー・感想・評価

3.6
ゆったりとした空気、テンポが遅めの映画です。今の社会的問題を一つ一つ言葉にしていた。
冒頭から衝撃があって、私はたとえ、本人に意図がなかったとしても、夢を馬鹿にすること、夢みる人を馬鹿にすること、その人の生き方、性格を馬鹿にすることだけは絶対に許さない。
でもきっと自分では気づかないのかもしれない。自分の痛みはとても敏感なのに他人の痛みには気づかずに、傷つけていること。もしかしたらと自分のことを思い返していた。あなたの全てを理解することはできないけれど、少しの気づきができるならと誰かとこの作品について語りたくなった。

ちょうど大学3年生で就活も、卒論もやっていて、それと同時に将来のことも考えるようになって、どんどん大人になって歳をとって、若い世代がどんどん出てきて、という時代が自分にもくると思うと恐ろしい。自分の存在価値を改めて考えさせられた。だから今の若さを、女性として生きることを、誰かと過ごすことを、話すことを今の私を大切にしたいと思った。

"君は永遠にそいつらより若い"その言葉でじゅうぶんだと思う。
芽