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デリート・ヒストリーのmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

デリート・ヒストリー(2020年製作の映画)
3.0
低所得者が多く暮らす郊外の町を舞台に、インターネットが社会格差に及ぼす弊害を描いたシニカルな社会派コメディ。
監督・脚本は、いずれも俳優としても活動するブノワ・ドゥレピーヌとギュスターヴ・ケルヴェン。
原題:(仏) Effacer l'historique
(英)Delete History

低所得者が多く暮らすフランス郊外の町、近所に住む中年の男女3人。
15歳の息子が離婚した夫と住んでいるマリー(ブランシュ・ガールディン)は、記憶のない酩酊状態で男(ヴァンサン・ラコスト)と寝て、男から撮影した映像をネット上に流すと脅迫される。
ネットでいじめにあい不登校になった娘を抱えているベルトラン(ドゥニ・ポダリデス)は、"ミランダ"からの電話サービスのやっかいになっている。
テレビドラマにはまって仕事中も隠れて視聴して職場を首になったクリスティーヌ(コリンヌ・マシエロマ)は、今はタクシー運転手をしているが、まだ止められず視聴しているのに、一向に顧客満足度がランランクアップせず、支払いがかさんでいく。
やがて、彼らはインターネットが自分たちを苦しめていることに我慢できなくなり、ある行動に出る……。

「"テレホン3.0" ピンと張れば電気がなくても通話できる。
でも、遠くはムリだね。
十分よ。愛する人にかけるには十分」
「私たちは無職よ。
月から見たらちっぽけな問題よ」
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