セイント・フランシスのduraznoのネタバレレビュー・内容・結末

面白かった！
生理で失敗した時のあのガックリくる気持ち、力が抜けてその日もう何もしたくなくなるうんざり感、この気持ちを人類の半分は経験しない、しょうがないけどなんだかなー損だなーとモヤモヤする気持ち、そんなビミョーーな気持ちを映画で見ることができて、逆にハッピーになりました。不思議。そうそう、私たち、今まで言わなかったけど、そうなんだよ！っていうね。
主人公は中絶後の不正出血だからさらに深刻なんだけどね。
女性の生きにくさと同時に、レズビアンの生きにくさにも焦点が当てられていたのも良かった。
公園いちゃもん女をぶった斬るのスカッとしたし、あそこでジョーン・ジェットの名前を出して、ただやり込めるだけじゃなくてその先の連帯しようよ、っていうメッセージを匂わせるのもすごかった。そのあと二人ではしゃいじゃう大人の女二人のやりとりもすっごくハートフルでした…
あと避妊失敗男がなんの苦労もしてないくせにいっちょまえにセンチメンタルお気持ち表明してきてその言い方もすごい鬱陶しくてウ、ウゼーーッってなってたけど主人公がしっかりこれもぶった斬ってくれて最高だった。
中絶で罪悪感を感じる必要はない、自分の子とは思えない、感じてるのは安堵、中絶にはものすごく肉体的負荷がかかる、等々中絶に関して言わなきゃいけないことをしっかり言ってたと思います。とても良かった。