みうさん

セイント・フランシスのみうさんのレビュー・感想・評価

セイント・フランシス(2019年製作の映画)
-
評判が良かったので観に行った。大正解。なんていうか切り口が新しい感じがした。今までももしかしたら同じような題材があったかも知れず(30代半ばの独身女性で無職)だいたい自虐のギャグとかになっていて、負の感情は封じ込めるみたいなものだったと思う。これは全然自虐とかがなくて、当たり前の感情を当たり前に書いているというか、そういうどの方向から見ても全肯定されている感じがあった。もしかしてレズビアンでありながらも家父長制っぽいのでは…と、途中まで疑ってたアニーもそんなことはなかったし、問題あるとしたらあのギター講師くらいで、ミレニアルの男性は割と肯定的に(ジェイスはもちろんだけど、チャドも、多分)描かれてた気がする。生理について、避妊や堕胎、授乳や果ては宗教感まで。ブリジットはもちろんいいのだけど、個人的には、楽器屋のおっさんが好き。そして、フランシスは天使だった。いや天使以上の何かだった。最後は結構な勢いで泣かされた。なんだかんだで、ブリジットは人に恵まれてたのかもだけど。
みうさん

みうさん