秋元

セイント・フランシスの秋元のレビュー・感想・評価

セイント・フランシス(2019年製作の映画)
4.2
34歳独身、大学は中退、仕事はレストランのウェイトレス。
そんな女性が主人公。

これだけ見るともっと尖ってるか、重たい内容になるのかと思ってたら、全然違った。

女性が日常で感じる生きづらさや、差別や偏見(LGBTQ含む)がとてもさらっと描かれていてとてもよかった。

あと、ハリポタの重大なネタバレが出てきます!





重大なネタバレではないがほんのりラストをにおわせるのと、めちゃくちゃ自分と重ねた個人的な感想なのでこの先はご興味ある方だけどうぞ🙌








34歳って、何も悪いことはしてないのに独身というだけでなんとなく世間に遠慮してしまう年齢なんだよなあ。

かといって、周りが言うことにいちいち反応するのも違う気がするし…。という葛藤があったり。
でもこうなったのは誰のせいでもないし、とか。

日々の「本当は怒りたいのに我慢するのが癖になってる」ことって誰にでもあると思うし、やっぱり「女性」だから言われてしまうことってある。

そういうのをうまいこと掬い上げてくれてるなあ、と思う。


1番共感したのは、同じ女性で同じ経験をしてるのにわかり合えないつらさ…
これが1番きつい。


全ての問題が綺麗に解決するわけではないけど、それでもフランシスちゃんの言葉に救われたならよかったな、と思う。



これだけのいろんな問題を説教くさくなくさらっと詰め込めるのはすごいと思った。

男性が見たらどう感じるのかも知りたいな。
共感は無理かもしれないけど、知っていてくれたら嬉しいなあ。と思う。
秋元

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