セイント・フランシスのAAAのレビュー・感想・評価

30代女性が体験する一夏の成長物語なのだが、本作はそんな言葉では片付けられないくらいに丁寧に作られている。

ブリジットが経験した中絶はその後の彼女の人生を大きく左右する出来事なのだが、時を同じくして出会う5歳の少女フランシスを通じて彼女を取り巻く環境は少しづつ変化していく。

レズビアンカップルが胸中の思いを吐露したり、大学の同級生との格差や、潜在的に日常に潜む感情を丁寧に切り取っていて、

最後の2人が抱き合うシーンはうるっと来た。