Miy

わたしのお母さんのMiyのレビュー・感想・評価

わたしのお母さん(2022年製作の映画)
4.0
娘である夕子 の、母親である寛子。
ある日寛子は自宅でボヤ騒ぎを起こしてしまう。それをきっかけに長女である夕子の家へと居候することに。
数日後自宅の嫁から数個の段ボールである荷物が送られてきて・・。

母親と娘。親子だけど、そこは一個人の人格があって、合う合わないが生まれる。なのに、親子だからと母親と子供だと型にはめようとするから歪になり無理が生まれしんどくなる。
そして心が離れる。

観ていて辛かったのは長女という立場。我慢を自然としてしまう立場。
自分の親はあんな感じの奔放さというか自由な人ではなかったので、主人公の夕子のような苦労というか感情はないけれど、さすがに夕飯のシーンはイラッとした😓でも旦那さんがいい人だなぁと。
私は母親との関係は昔っからいいので、勝手にされたとしても、やった!してくれてありがとって思うと思った(笑)
親子でもそれぞれのテリトリーみたいな距離感は守らないといけないよな🤔ずけずけと土足で入られるのは親でも嫌だな。
「自分ことばっかり」その言葉そのまんまお前に返すわ!!って思った。
あのシーンでの母親の言葉はどれも言われたことのない言葉。あんなの言われたら口真一文よ😖何も言えない。

個人的に好きなシーン。カラオケの帰り(笑)無防備に立って寝てたのに瞬間我に返るっていう🤣

全体的に余白の多い撮り方。
ワンシーン ワンシーンが長い。
その長さを余韻と捉えるか、邪魔と捉えるか分かれそうだなと。
私は劇中 両方感じた。
前半は長いと感じる部分があったけど、後半は夕子の心情を現してるような余白が重く感じました。

観終わってから感じたことは この余白、めちゃくちゃ現実的な時間だなと感じました。
ボーッとする背中。
煙草を吸う時間。
雑談する時間。
どれもがリアルな時間だと思いました。無駄だと感じる時間。生活してればある時間。

鏡台に向かうシーン😢
「大好きだった」に聞こえたよ😫

あと、あぁだから あの旦那さんを選んだんやなって感じた😌
日だまりみたいな温かい人。
きっと母親の前では口を噤む夕子は旦那さんの前では違ってたんやろなと。
Miy

Miy