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東京リベンジャーズのryotaのネタバレレビュー・内容・結末

東京リベンジャーズ(2021年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

そういえば全く観てなかったので、観てみることに。アニメはだいぶ前に観てて、それなりに混み入ってて面白かった記憶があるのですが、実写となるとどうしてもやばそうな気がして、ちょっと敬遠してました。

この監督の作品って、どれもこれもなんか薄っぺらい感じがしてならず、今回もまさにそう。細かい詰めのところは適当にいなしてしまって、ただただかっこよさとか熱さとかそういうところを外連味つけて演出するのが得意なんだなあと思います。まあ、2時間におさめる内容にしてはボリュームがあるとは思うので(結局続編とかにしちゃってるけどね)、整理してピンポイントだけを流していくのは仕方ないにしても、だったらもっともっと絞って、映画ならではの独自の解釈と発想で作ってもらえたら良かったなあというのが正直な感想。アクションはほぼ「クローズ」だし、タイマンルールとか、そもそものタイムスリップの規則性の曖昧さとか、いろんなところに綻びを感じてしまうくらいなら、もうやんないほうが良くない?って思っちゃう。まあ、違ったアプローチをするなんて危険すぎて今の邦画界では不可能だろうし、あえてこの監督に依頼して、イケメン俳優を大量に出荷してお祭り映画にして不発に終わってもよし、みたいな諦めモードで作成したのかなと、悲しい気持ちになったりしました。

ヤンキー映画の、とにかく暴力でのし上がっていくという、学校だけを舞台にした「クローズ」の方がよっぽど潔い気がします。原作にもある、タイムスリップとか半グレ集団抗争とか、こちらは色々と広がっている世界観をどう料理したのだろうかとちょっとだけ興味を持ってみましたが、結果はちょっとカッコつけた映画にしか見えなくて残念。今田美桜なんて添え物程度の何考えてるかよくわからない、本当に生息してる(人としてちゃんと生活してる?)のってレベルのキャラ設定。アクション部分をプロに任せて、全体の演出を誰か別の、大作映画をまとめれるような方に頼めたりしないものかしら。ぶっちゃけ続編の出来も想像できるので、みるのどうしようかなあ。

あ、好きな人を否定はしませんよもちろん。格好いいし、殴り合いの爽快感はあると思いますので。でもね、それだけ。
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