BOB

タイラー・レイク -命の奪還-のBOBのレビュー・感想・評価

3.5
Netflix製作、クリス・ヘムズワース主演のアクションスリラーシリーズ第1弾。

ダッカ🇧🇩の麻薬王に誘拐された、ムンバイ🇮🇳の麻薬王の息子を救出せよ。

"You drown not by falling into the river, but by staying submerged in it."

ダークシリアス路線の本格アクションパックスリラー。"誘拐された少年の奪還"、"敵の巣窟ダッカへの潜入&脱出"と、ストーリーを限りなくシンプルにして、アクションに振り切っている点が大正解。

本作で監督デビューを果たしたサム・ハーグレイブが、現役のスタントマン兼スタント・コーディネーターとのことで、目を見張るアクションシークエンスがいくつもあった。中でも圧巻だったのは、カーチェイス、肉弾戦、ガンアクションが組み合わされた、12分にも及ぶワンカット長回し風のノンストップアクションシークエンス。その緻密にデザインされたダイナミックなカメラワークに感動させられる。

こういう凄いリアルスタント映画を見ていると、映画界におけるスタントマンやスタント・コーディネーターの地位がもっと高まって欲しいと強く願わずにはいられない。アカデミー賞にも何かしらのスタント部門を設けて欲しいものだ。

マイティ・ソーから一変、コメディ要素を排除したクリヘムも見応え十分。影のある堅物屈強な傭兵を熱演している。デカいヤツのアクションは熱量と迫力が違うと再認識した。筋肉は裏切らない。

傭兵チームのリーダー役は、『彼女が消えた浜辺』や『パターソン』のゴルシフテ・ファラハニ。そのクールビューティさに見惚れた。

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