クリヘムの人間版ソー感。
彼ありきの作品だと思う。
ノンストップで進んでいく物語はダラダラとした余計な部分が一切無く、あっという間の鑑賞。
ガンぶっ放しは気持ちがいい。のだが、もうすでに最初から希望が持てないような感触で観た後はぐったりと暗い気持ちになってしまった。
少年が最後プールに飛び込み彼とシンクロさせる部分、プールから顔を出した後のあの彼と思われる姿は果たして幻影か、本物か。
致命傷を何度も何度も食らっていて最期はブチ抜かれ記憶の中の水に還っていった彼が生きてるはずが無いのだが、、期待してしまうラストだった。
女性エージェントがいい味出してた。
美しいドレスを見に纏った彼女がラスト、敵の幹部を復讐する様は本当に美しく、心からスカッとする。銃声が無音なのも彼女なりの失った仲間に対する敬意を感じ、彼女なりの弔い方なような気がして良い。
クリヘムにとどめを刺したのがあのイキリクソガキだったのがまた魅力的で心から殺したいと思った。
ネトフリ独占ものはだいたいストーリーがありきたりで今作も同じ感じだが、クリヘムありきのとてもいいアクションヒューマンムービーだった。