小品ながら、ものすごく心のツボにはまる佳作！
かわいらしくておかしくてむずがゆくて。
ツッコミどころもたくさんあるのだけど、私はとてもこの映画が好きです。
そう思えるのは何より主役2人のかわいらしさ。
私、どうやら世間的に見て「真面目にちょっとヘン」な人の物語が好きだ（坂元裕二さんの作品や「勝手にふるえてろ」は大好物です）。
2人ともそれぞれのベクトルで、真面目でずれててかたくなでおかしくて、とってもキュート。
そして今作で気づいてしまったのですが、私どうやら成田凌くんの困り顔が好きみたいです。
少女性の塊のような清原果耶ちゃんも大好きです。
大野と美奈子の会話を聞きながら追いかける香住を観てて泣きたくなった。
香住の気持ちにすっかり同化しちゃって、苦しくて。
美奈子のために、そして香住のために初めて感情を露わにする大野は変人だけどすごく「まっとう」な人だと思った。
出番は少ないけど、「あんた誰？」って言いながらも妙に律儀な君島さんカップルがものすごくいい味出してます！
あと、この映画の「音」がとても好きです。
ちょっと変態っぽいことを言うと、私、なんとなく気になる人が天ぷらを食べる音をイヤホンで耳元で聴いたら確実に完全に恋に落ちると思う。
もちろん、「森の音」もすてきでした。
主題歌もよかったな。
まともって、普通って何かしら。
とりあえずきっと、「まともじゃないのは私も一緒」。
ああ、もう一回観に行きたい。
