垢抜けない私服に、世の中を斜に見た考え方、こうと思うと突っ走ってしまうところ。一見大人びているようで、高校生特有の痛さを表現していた果耶ちゃん。
笑い方やばいし独自の世界観を形成しすぎていて、人間自体に慣れていない気がしてならない。けれど1歩引いて見ているところはやはり大人だなと思わせられる、そんな予備校の先生を演じた成田さん。
どちらも良かった。
世の中には普通でいることに安心を感じるタイプと、普通を押し付けられて苦しむタイプがいる。前者の方が生きやすいものの優劣はない上、幸せの一律的判断はできない。
ただ普通を求める者同士、まともじゃない(？)者同士で分かり合える存在がいたら、それは間違いなく幸せといえるだろう。
