みゅー

砕け散るところを見せてあげるのみゅーのレビュー・感想・評価

3.0
オンライン試写会にて一足先に鑑賞。
『とらドラ!』の竹宮ゆゆこの原作小説の実写化。
原作小説は発売当時、5年前くらいに読んだけどほとんど記憶にない状態で。
はじめの体育館のシーンを観た瞬間、小説で読んだ時に思い浮かべていた光景を思い出したので、そのシーンの再現度は高かった気がする。


平凡な高校3年生の主人公濱田(中川大志)が、いじめられっ子の1年生蔵本玻璃に声を掛けることで始まる物語。
前半から後半、そしてラストと事前情報なしで観ていると割とびっくりな展開なので、観る時はその状態で観てほしいところ。

そもそも原作がラノベっぽさある感じの登場人物だったり、設定だったりするので、そもそもそういうノリが苦手な人は「寒いなぁ」と思ってしまうかも。
アニメだったらより楽しめたのかなぁとか思ったりもした。


ストーリーはさておき、若手俳優の演技力がいいなと思えた。
ヒロインの石井杏奈は『記憶の技法』の時にも思ったけどどこか儚さを感じたり、危なっかしい一面を持った役が似合う。

そして、脇役が豪華!
冒頭とラストに登場する北村匠海。
彼が出ることを知らなかったので、冒頭から「え?匠海!?」となってしまった。
出ているシーンは少ないのに圧倒的存在感。

そしてそして、脇役の中でもずば抜けて良かったのが『花束~』に引き続き、清原果耶ちゃん!
今回はいつもとはちょっと違うテイストの役ではあったけど、おどけた感じとか可愛かった。
清原果耶ちゃん、今後も期待すぎる。


ハッキリと好き嫌い分かれそうな作品ではあるけど、終わり方は割と好き。
ただ、2時間超はちょっと長いように感じたのでもう少しコンパクトにしてしまっても良かったかも。
(といっても原作の内容忘れているので何とも言えないけど)
みゅー

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