焼きぷりん

砕け散るところを見せてあげるの焼きぷりんのレビュー・感想・評価

3.1
『自分のためじゃなく、誰かのために戦う』。そんなヒーロー像を持つ清澄は、後輩の女子・玻璃を壮絶ないじめから救った。しかし、それだけでは何も解決したことにはならず…?

シリアスなトーン一色。シリアスがハマっているシーンもあればそうでないシーンも存在する。ずっと重苦しい空気が漂っているように感じられるため、せっかくの遊びのある台詞が浮いているような印象。凄まじい違和感がある。

人間ドラマ+青春から一転して。まったく展開を予想できないことはないが、後半はがらっとジャンルが変わる。そこからの物語はなかなかに興味深いもの。だが、終始シリアスな雰囲気のため、緩急がほぼ無いのが残念かも。

独特なキャラクターや台詞回し。リアリティは感じられず、フィクション感が強い。個人的には、どことなく感じられるアニメっぽさをもう少し抑えてあると、お話に集中しやすかったなあ。後は、いろいろと台詞で説明しすぎなのが気になる。人を選ぶのは間違いないと思う。

最後の回収の仕方も含めて、ストーリーはまずまず楽しめたかも。ただ、演出は自分の感性に馴染まなかったなあ。一人芝居のシーンなどは本当に必要だったのだろうか?
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