主人公はヒーローコンプレックスなのかはたまた恋する少年なのか。
物語の前半と後半でガラッと雰囲気がかわる。最初はいじめられていた女の子を主人公が正義を気取って助ける。不思議だけれど可憐な女の子に惹かれていく主人公。微笑ましい掛け合いに胸キュンラブストーリーか！と思いきや、終盤にかけて不穏な雰囲気が。まさかのサイコ展開。例のシーンはカタルシスを感じたなあ。でもそこで物語のピークを迎えてしまった感じ。そのあとが蛇足なんだよなあ。
主人公親子とヒロインの親子を対照的に描きたかったんだろうけど、そんな効果的でもなく。2人の話に重きを置いてるから、父の心理は詳細に描く必要はないかもしれない。けれど、もっとうまい描き方なかったかなあ。
主要な登場人物はみんな素敵。おはぎのおばちゃん、主人公の親友、姉妹。
