男の子として生まれながら性別に違和感を感じ、女の子として生きることを選んだ7歳のサシャと、それを支えようとする家族のドキュメンタリー。
専門家との面接で、サシャの瞳に涙があふれてくる。
心が苦しい。
こんなに小さな子が、こんなにも悲しんでいる。
女の子として生きたいと願うサシャを、そのまま受け入れて支えようと頑張ってくれる家族が素敵だ。
お父さん、お母さん、お姉ちゃん、お兄ちゃん。
みんな、心からサシャを愛し、彼女の幸せを願っている。
学校やバレエ教室の無理解な大人たち。
残念ながら、そんな人間はどこにでもいるし、いなくなることはない。
でも、理解をしようと心を開いてくれる人も、それ以上にいると信じたい。
トランスジェンダーの問題だけじゃない。
みんなと違う面を持った多くの人が、他人からの拒否や攻撃に悲しい思いをし、不安の中で生きている。
相手の気持ちを想像できる人間でありたい。
外側でなく、内側を見ることのできる人間でありたい。
それがすべてだ。
背中に羽をつけて、庭でバレエを踊るサシャが可愛かった。
サシャ、幸せにね。