イスラエル側が作った映像とパレスチナ寄りの人権団体べツェヘムを同じ人が観て、その感想や反応を撮影したドキュメンタリー。
親イスラエルの大学生、マヤのアラブへの反応がなかなか直接的。とくにパレスチナ寄りの映像には過剰反応するのが面白い。イスラエルの若者が投石するシーンやアラブの子供の悲惨なところは演技を疑ったり。なのに彼女はまるで自分にはバイアスがないようなコメントをするのだ。
こんな映画でどう時間をもたせるのかと思っていたが、そこにこんな仕掛けが。なるほど。マヤという被写体の人間らしさと賢さ、そして監督の自分を見つめやうとする気持ちや学ぶ姿勢がこの映画の肝だ。
