ぽ

僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46のぽのレビュー・感想・評価

4.5
初期の初々しくて可愛くて笑顔でずっとキャピキャピしてたてちがどんどん笑わなくなって人と話さなくなって、てちの顔から笑顔が消えていく過程を見て辛かった。いつの間にか、笑顔だった時のてちを忘れていた。
ステージの下でずっと行きたくない行きたくない出来ないやだやだって泣きながら叫んでるてちがいて、ライブ会場から脱走して1人誰もいない狭いところで泣いてるメンバーがいて、てちが当日不在になったライブでファンからの残念がる雰囲気を肌に感じながら踊るメンバーがいて、、、ファンがただ純粋に楽しんでたライブの裏側には残酷な世界が広がってた。 平手友梨奈がいなきゃ欅は何も出来ない、平手じゃないとセンターは勤まらない、平手の代わりに自分がセンターなんてできない、メンバーそれぞれの苦痛が重なって負の連鎖を巻き起こしてた。 世界観に入り込む余り1人アドリブで舞台を飛び出ししのまま落下して骨折する平手友梨奈。戸惑うメンバー。
舞台裏で4.5人に運ばれる平手友梨奈。過呼吸になって、怪我をしてる平手友梨奈。それを支えるメンバー。
メンバーはみんなてちのこと思ってた。てちもずっとメンバーのこと思ってた。なのに、なんでだろう曲のせいかな、、1人孤独の世界観に立たされたてちは何を思ってたんだろう。演出でてちをいじめきゃいけないメンバーは何を思ってたんだろう。 てちがいないライブで、てちが踊ってきたセンターポジションを努めるために裏で必死に努力するけどそれでも怖くて怖くて泣いてるメンバー。MVを撮り終わった後にうずくまって立てなくなってずっと泣いてるてちを支えながら一緒になくメンバーがいて。 みんな優しい子たちばっかりだったのにどうしてこうなっちゃったんだろうって、みんなの辛そうな顔を見るのが辛くて、ライブで余韻に浸ってたけど本当はみんなライブやる余裕なんか無かった、怖かったんだろうなって思った。平手友梨奈がいないと欅坂は成り立たないって言われるのが、、。

思わず目を背けたくなる場面もあって楽しい要素なんかなんにもない本当に暗くて辛くてそんな映画だったけど、この映画を見て欅坂を好きになって良かったって名前が変わったって、メンバーが変わったって一生応援していこうって思った。てちだけじゃなくて、メンバー全員が幸せになってほしい。ココロから笑ってほしい。本当にそう思った。
ぽ