「ウンコかゲロの匂いです！」
公開前日に席を予約してしまったのが運の尽き。
評判がわかってるのに見に行く羽目になってしまった。
見た結果は…まぁ駄目でしたね。
シン・ゴジラの二匹目のドジョウをすくって、足りなかった(と思っている)ギャグと人間ドラマを足したら面白かろうという志の低さが全面に押しでたクソ邦画いっちょ上がり！という有様。
とにかく致命的にセンスが無い。
2.3言喋ったら寒いギャグか、薄汚い下ネタか、うまいこと言うつもりで滑ったセリフが挟まるため、どのシークエンスも不快。
政治劇もほぼ意味が無いし状況の変化はシーンが変わった時にセリフで説明されるだけで臨場感0。
また、怪獣映画としては?そこもクソだった。
あとしまつと言っても問題にされるのは腐敗ガスだけ。血液による土壌や海洋汚染が〜とか寄生生物が〜とか怪獣からしか取れない資源が〜とか巨大な生物をどう分解してどこに廃棄するのか〜という怪獣映画ファンが楽しみにしているような展開はほぼ無いです。(キノコがそこに入るかは微妙だが…)
死体にもノコノコ隊員服で近寄って膨れてるところをつついたら破裂して血肉を被るという緊張感と衛生観念のなさ。防護服やらガスマスクを付けろ。作中でも付けてるやつと付けてないやつが同画面上にいるようなチグハグさである。
主人公属する対怪獣組織の特務も実質作中でほぼ何もしていない。設定だけで機能してないものが多すぎる。
オチもご丁寧に頭から引っ張りつづけて来たが「まさかアレじゃないよな…」と思ってたがそのままだった。円谷噛んでないのにやるなよ。
特撮と美術、役者の演技は良かった…が他のすべての減点に押し流されてしまう悲しい結果でもあった。そこだけは評価したい。
シリアスにもコメディにもジャンル映画にもなれない、クソ邦画の煮凝りである。
長々言ったが一言に尽きる。
真面目に作れ。
