山本裕介

大怪獣のあとしまつの山本裕介のネタバレレビュー・内容・結末

大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)
1.5

このレビューはネタバレを含みます

【騙されたと思って読んでみてほしい】
一生懸命作った作品が爆死している様を見に行こうと思ったら完全にやられた。
監督が思うアンチテーゼの箇条書きを片っ端からして行ったんだろうなと言う感じの映画だった!
おそらく初めから斜に構えて作られた映画であって、頑張って作った結果生み出されたうんこではなく、意図して作られたうんこだったんだと思う。
そう思った理由は無数にあるんだが、「デウスエクスマキナ」と言う言葉。これに注目したい。
この言葉の本来の意味が劇中で語られている解釈とでは少し違う。今までの経緯を無視して突然物語が解決するとか、急展開を迎えて一件落着するという意味だとされている。どちらかといえば好意的な意味で神頼みしているような感じで使われていたが、本来は皮肉に用いられることが主なようで、急に一件落着と言われてもそんなのあり?と言う使い方が正しい。もちろん今作は後者を体現した作品だと思う。
結局監督がやりたかったことは、この物語を「デウスエクスマキナ」で終わらせたかったんだと。だから主人公が「デウスエクスマキナ」と叫んで突然のエンドロールなわけで、監督からしたら「この渾身のボケ披露したいから映画造りしよう!」とまぁそんな気概すら感じた。笑
そう言う映画を初めから作りたかったんだなと言うことで自分の中で結論づけた。
…そのせいで、揶揄だらけなのでは!?と疑ってからは気になる箇所のキリがない笑
とりあえず箇条書きで気になったことを書いてみようと思う。
・アキラのパロディ
・怪獣映画そのもの
・ヒーローもの
・政府機関の対応の遅さ
・首相の無能さ、官僚への偏見
・貧乏暮らしがバックボーンのヒロイン
・なんかラテン系っぽい村
・禁断の恋的な何か
・無数の未回収の伏線
・信頼できない緊急速報
・周辺諸国の対応
などなど!アキラとか特撮に対して本当に良さが分かってみてる?と問われているような気にもなった。雑いCGとかにもやっぱりそんな意味が込められてるような気もしてしまう。
すぐキスすることに加え不倫、伏線なんかも「君たちが好きなお決まりを入れてあげたからね」と言っているんだと思ってみていた。
政府機関への揶揄は言わずもがな。
ここまで書いたら全部書いてしまおうと思うが、
配役なんかにもその節を感じてしまった。
ジャニーズや、名優ばかり登用しておけば内容はどうであれそれなりに当たる昨今の映画に対するアンチテーゼを感じた。
監督は、この映画がコケても良いと思って作ったんだろと。
もっとも、この映画が誤ってヒットしてしまった
なんてことが起きたら監督の皮肉は完成されるんだろうが、そこは達成されなかったから惜しかったなと思ってしまった。笑
だから内容もあんなにクソ寒くて、めちゃくちゃなんだよな。笑
そう言う解釈をしたところでまあそんなに面白くはないんだが、これと比べられてるデビルマン大丈夫か!!!笑
以上だ!
あー忘れてた。次回予告もはなから作る気ないだろうし、ガメラを揶揄しているんだと思う!
終わり!
山本裕介

山本裕介