竹野康治郎

大怪獣のあとしまつの竹野康治郎のレビュー・感想・評価

大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)
3.0
シネマンションでも取り上げた映画です。色々と酷評されたり、逆の意味で話題になった作品です。感想は人それぞれですので、どんな意見があってもいいかなと思います。

シネマンションの動画はこちらです。
https://youtu.be/siPTwiLfCN4

個人的には三木監督のシュールなギャグと展開を面白く笑えるようなセンスを自分自身が持ち合わせてなかったです。これまで翔んで埼玉のように設定からすでにギャグというのはある意味面白かったのですが、この設定と内容のギャップに気持ちがついていけなかったです。

勝手にこちらが望んでた展開ではなかったにしろ、真面目な部分とギャグ部分のバランスやタイミングが噛み合わず、結局何を表現したいのかがわからないという感じでした。
これは「特撮映画」として根底にあるものをベースに鑑賞しているから感じてしまうものかと思いました。それがジャガモンド斎藤さんがいう、「テーマ性」がどこにあるかを感じられないからこそ、苦しいと思う部分があったと思います。

ただ特撮を全く知らない人にとっては「単なるギャグ映画」で面白かったという声も聞きます。誰もが嫌がる「後始末」を大真面目にギャグしながらストーリーが展開していく、って普通なら考えつかないですからね。この内容を真面目にやればやるほど、こちら側が思ったような展開になりますし、それを超えてきて欲しいという勝手な願望も生まれるのですが、このテーマでこの方向性でチャレンジしたのは本当に凄いなと思います。

ただ、こんなに最初から最後までツッコミながら見た映画は最近ではなかったのでそれはそれでこの時間を楽しんだのかもしれません。

いろんな意味で話題になった作品です。
ちゃんと観て、いろんな感想が持てる映画だと思いますので、時間あるタイミングでご覧ください。

2022年公開作品 7作目
竹野康治郎

竹野康治郎