あーるえぬ

キャンディマンのあーるえぬのネタバレレビュー・内容・結末

キャンディマン(2021年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

 この作品で監督が到達しようとした地点とは、″アートデザイン″と″スプラッターホラー″の両方を愛することは出来るのかということである。
 一方に洗練と抽象があり、また一方には野暮と具象が内在している。この二つの拮抗を同じ画面で表現しようという試みが無傷でいられるはずがないのだが、この監督は知性で持ってしてあえて傷つくその道へと飛び込んで行ってしまう。
 この映画の最後の10分は、その試みが到達した景色であり、傷ついた監督の姿そのものでもある。
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