風太郎

キャンディマンの風太郎のレビュー・感想・評価

キャンディマン(2021年製作の映画)
3.0
スランプに陥っていたアーティストのアンソニーは地元の街「カブリーニ・グリーン」で過去に起きた陰惨な事件を元にした都市伝説にインスピレーションを受け新作を描き上げる。それは鏡の前で「キャンディマン」と5回唱えるとそれが殺しにやってくるというもの。取り憑かれたように作品を描き続けるアンソニーだったが…。

公開が楽しみでしかない「ザ・マーベルズ」のニア・ダコスタ監督の過去作品を予習鑑賞。

前作「ヘヴィ・ドライブ」から、どういう経緯で「キャンディマン」の監督に抜擢されたのか気になるところ。

オリジナルは遥か昔に鑑賞しましたが、全く記憶に御座いませぬ。なのでどれくらいオリジナル版の話に近いのか判りませんが物語的には結構興味深かったです。

ただ全体的に何かモヤモヤする感じ。鏡の前で名前を言わなきゃいけない設定がネックになっているのか、物語運びが結構強引な印象。ラストも急に駆け足で終わった感じ。

更に残酷描写を直接描かないのも結構ストレス!!盛り上がりそうで沸点に達する前に残酷パートが終るので余計に不満感が…。鏡の中で攻撃するというJ・ガイルのダンナ的な表現は結構良かったのに残念です。

「キャンディマン」の発生理由や、過去の事件と繋がりなど面白要素は結構有りました。

何ならそっちの話を広げてもっと丁寧にやった方が良かったのではと思わずにいられない…。

設定や俳優は悪く無いのに勿体無い!!

ただアメコミ映画好きとしては、ブラック・マンタとモニカ・ランボーが共演しているだけで満足!!

それにしても「ヘヴィ・ドライブ」と「キャンディマン」からどうやって「ザ・マーベルズ」に繋がったのか興味津々です。
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