Yuta

望みのYutaのレビュー・感想・評価

望み(2020年製作の映画)
3.6
凶悪な少年事件が後をたたず未成年者が深夜の繁華街に屯することが社会問題とされる日本においてとても他人事ではないドラマ映画。高度な情報化社会においては、暴力団や不良少年は目に見える形で減る一方、問題はより複雑になっていく印象を受ける。

散々こねくり回された題材では、あるが報道被害や加害者、被害者の対立構造。結果誰も得してない。

個人的には、例え大切な人の死がその結末だったとしても大切な人を信じる事をやめてしまったらダメだなと思う。

そして、生きてく上で最も重要なは、他者を思いやったり、思慮する心なんだろうなあなんて考えてみたり。

そういう人間にきっとみんななりたいはずなんだけど、なかなかそうもいかない現実。

この映画にも、他者を思いやれる人間とそうでない人間とその狭間で揺れている人間など様々な人物が出てくる。

それは、本人の性格もそうだけれど、状況によって変わったりもする。

他人事だから言えるのかもしれないけど、それでも、日々は続いていくし、どんな問題も自分の中でなんとか呑み込んで生きてくしかないんたろうなあ。
Yuta

Yuta