ShinMakita

望みのShinMakitaのレビュー・感想・評価

望み(2020年製作の映画)
1.7
埼玉県、戸沢市。一月の初旬、一級建築士・石川の息子、タダシが出かけたきり失踪してしまった。その直後、市内で他殺体が発見され、被害者がタダシの同級生・ヨシヒコと判明する。警察の調べでは、ヨシヒコの遊び仲間である3人の高校生が姿を消していることが判明している。目撃証言から、殺人犯は2人の少年で、もう1人は第2の被害者らしい。タダシもその3人のうちの1人のようだ。つまり殺人犯か、殺されているかの二者択一。タダシが人を殺すはずはないと信じる石川と、タダシが例え殺人犯でも生きていてほしいと願う母・キヨミ。果たして事件の真相は…



「望み」。

以下、愛する息子は殺人犯か、ネタバレか。それとも…

➖➖➖


息子が事件に巻き込まれる家族モノ、というのはたくさんあります。マスコミに攻撃される加害者家族を描いた「誰も守ってくれない」、息子の死の真相を父親が探る「告発のとき」、息子の無実を信じる母を描いた「母なる証明」…と枚挙にいとま無く。息子が加害者でも被害者でも、残された家族には地獄しかない。その地獄が結末であることが前提の映画なので、まぁ、全編重苦しかったです。堤さんは「人魚…」で味をしめて、再び泣かせのヒューマンドラマを演出。確かに手堅くてよく出来ていました。家のディテール、オープニングとエンディングが対になるドローン撮影、洗面所の鏡を使った石田ゆり子と堤真一の立ち位置違いを明確にしたショットなど、映画らしい表現が多いのも楽しい。堤幸彦、嫌いな監督だけど、残念ながら(笑)今回は特に悪いところなし。石田ゆり子、やっぱりエエ女優やなぁ…
ShinMakita

ShinMakita