どど丼

ドント・ルック・アップのどど丼のレビュー・感想・評価

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)
4.5
アダム・マッケイ大先生の新作映画はディザスターコメディ! 世界の滅亡よりも金と権力に目が眩む人類(主にアメリカ人)の分断と顛末、全然目が離せない。監督にしてはメタネタ・風刺力共に抑えめだが、トランプやGAFAに扇動(先導)された社会の分断と趨勢を捉え、現代の社会構造の危うさをフィクションとして上手く落とし込んでいたかな。Netflix出資なのもある意味皮肉?笑。

あまりにキャストを揃えすぎたとはいえ、もう少しティミー君たち低所得階級や、アメリカ以外の人々にもフォーカスが当たっていればもっと深かったとは思うが、スター達の魅力溢れる掛け合いと笑い事じゃないリアルな展開に満足。個人的にノリノリセクシーキャスターのブランシェット姉さんと、ポピュリズム扇動の役回りに使われるアリアナがツボ。正しく「上(ばかり)を見るな!」と言いたくなる作品。
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