RyoOsera

ドント・ルック・アップのRyoOseraのネタバレレビュー・内容・結末

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

Netflix2022年末年始のイチオシで全世界配信された映画。隕石衝突という普遍的SFテーマを用いながら「2020年代はこういう時代だ」をアイロニックに映像化したブラックなアメリカンコメディ。日本人には(?)イマイチ笑いきれなくって評価はぼちぼち。

SNSに翻弄されるメディア、支持率のために動く政治、セックスレスの夫婦関係、スピリチュアリティに走る人間の弱さなど、あらゆる現代の闇をコメディタッチにデフォルメするから「まさかこんなことがあるわけない」と鼻で笑いたくなる一方、心のどこかで「実際、今の世の中ってこうだよね」と笑えない現実を感じるから怖い。なるほど、だからこの映画のキャッチコピーは「実話に基づくかもしれない物語」なのか。と後から納得。

タバコを吸う女性大統領を、マーガレット・サッチャーを演じていたメリル・ストリープがシニカルに演じるあたりは「永遠に美しく」を思い出したんだけど、あの映画の公開は1992年。あれから30年経っても健在のメリルは、ガチで永遠に美しすぎやしませんか...。

豪華キャストの無駄遣いが、ハリウッドファンにはたまらないんだけど、個人的にはマライア・キャリーが写真だけ使われてたのがツボ。あれ、必要だった?笑
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