このレビューはネタバレを含みます
雨後の筍のように量産された「君の名は。」の二番煎じの1つ。話としては「事故にあって生死をさまよう少女が、煉獄で自分の生き方を見つめ直し、現実世界に戻る」というもの。ボーイミーツガールに異世界探訪、ミュージカルやバトル、といったさまざまな要素を無理やり1本の映画にした感じが強く、散漫さがぬぐえない。また、主演2人の演技はそこまで悪くなかったが、新はたまに天才外科医みたいになってたし、澪は絶叫が迫真過ぎて逆にひくくらいだった。あと、終盤で「新と円佳に直接気持ちを伝えたい」云々は、それまでの円佳との関係性の描写がそこまでないので「新と匹敵するほどの大きい扱いなのが分からない」と首をかしげてしまう。加えて、あの蜘蛛の化け物はどう見ても千尋のカオナシ過ぎて笑う。突っ込みながら見る分にはいいかもしれないが、わざわざ映画館で見るほどかというと…という出来。
