久保田亮

君は彼方の久保田亮のネタバレレビュー・内容・結末

君は彼方(2020年製作の映画)
1.0

このレビューはネタバレを含みます

主人公や狭間の世界?の設定が、飲み込めない。努力が嫌い、という性格が設定されていることにも驚きだが、それ以上にこいつが自分勝手でヒステリック。魅力がなさすぎるし、死んだ理由もわりと自業自得なので、生き返ってほしいと思えない。
狭間の世界は、ルールが最後までわからず、案内人のギーモンの立ち回りが見るものをさらなる混乱に陥れる。
そして出てくる人間の殆どが、このどうしようもないクソ人間ミナを、無条件に受け入れてくれ、出自などの背景を含めてミナに起こる出来事に対応するために都合よく設定されている。ミナは物語の途中で努力を避けてきた自分を自覚こそするが、その後も他のキャラクターが頑張ってミナを導くのみ。現世に戻る条件は全く難しいことではないのだが、ミナはそれすらまともにこなすことができず、なんと3回も同じことを繰り返す。これはストーリー的にも全く同じことを三回やるので、3回目はもう笑えてくる。終盤の畳み掛けるような3回繰り返しは物語を停滞させるだけ。なんなら設定上の疑問はどんどん増やしてくる。
他にも演技が酷くて、特にクライマックスの、アラタとミナの序盤の会話をアラタが一人で再現する場面なんかは見てられないほど恥ずかしい。あと前半のデートシーンが静止画なの手抜きすぎ。中盤の突然ミュージカルも、ミナの絶叫も、トップスピードのまま直角に曲がる自転車も、びっくりを通り越して怖い。
久保田亮

久保田亮