このレビューはネタバレを含みます
穏やかで予想以上に好きだなあと思える映画だった。
ASDの目線の合わなさや会話のテンポがずれていくところが良く再現されていた。それでもバートの母親や支配人らが、彼の特性にあわせた関わりを持とうとしてくれるところに救われた。
バートは、人とうまく交流できないことや人との関わりの中での疎外感を彼なりに感じており、克服しようとしているもののその克服方法が盗撮というズレがまたいい。
バートにとって、ホテル自体が定型発達者の生態観察をするアクアリウムのようなものなのかもしれない。
雑踏の中、バートがいつものルーチンに戻っていくオチがよかった。