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ナイト・ウォッチャーのJIZEのレビュー・感想・評価

ナイト・ウォッチャー(2020年製作の映画)
2.4
ホテルの夜間受付として勤務する"アスペルガー障害"を抱える聡明な青年の身に起きる事件の顛末が描かれる。アナログ式のホテル内で繰り広げられる殺人事件の動向より、宿泊客役で登場するアナ・デ・アルマスのスタイル抜群の美貌に酔いしれる。またアスペの主人公が抱え込むある問題と彼の成長劇をベースにゆったり目に進行する。主人公自身や事件の展開にあまり魅力性を感じ得ないのは、脚本が原因か。原題の「Night Clerk」は"夜間事務員"の略で、観察者としての無力な主人公が実は事件を解明する鍵を握っているという部分に本作の微力なカタルシスはある。が、描き込みの微弱な陳腐さや旧式仕様によりあまりサスペンスフルな舞台立てと殺人事件の題材が活かせてないような気がした。結果アナ・デ・アルマスの信者映画としてはお勧めしたい。
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