かんD

スペシャルズ! 政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話のかんDのレビュー・感想・評価

4.0
64本目

とても良い映画でした。
実は自閉症ケア施設の話だけでなく、そこと提携した若者の社会復帰支援団体の話もあり、新人のディラン君が僕ら観客と同じ目線の役割を果たしており、「なぜ彼らはこういう行動をとるんだろう」という疑問を自然に理解しやすくしてくれていてありがたかった。

正直「めちゃくちゃ泣いて感動した!」って映画ではなくて、辛いシーンもあるけれど、それでも日常の、目の前にある小さな幸せを掴んだようなラストシーンはとても胸に刺さるものがあったし、中盤の自閉症の少年がビビりながら馬の鼻?を撫でてるシーンでちょっと泣けてしまったんですよね

ヴァンサン・カッセルの慈愛に満ちた振る舞い、レダ・カテブの厳しくも優しい姿勢、2人共とても素晴らしかった。
ひとつだけ難癖をつけるとすれば日本語版ポスターの「愛はどうだ!」ってキャッチコピー、ヴァンサン演じるブリュノの口癖である「なんとかする」の方が良かったんじゃ…と思ったり。
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