どこの施設でも預かってもらえない、重度の自閉症者を預かる民間施設の活動を描く。
まず、彼らの活動に頭が下がる。
すごいと思う。
高齢者介護の現場も大変だけれど、障害を持つ人たちのケアをする仕事は、それ以上に大変なのではないだろうか。
相手を理解するのが難しいし、コミュニケーションをとるのも難しい。
本当にありがたいし、誰にでもできることではないと思う。
副題に「政府が潰そうとした施設を守った男たちの実話」とあるが、これはちょっと違う。
彼らは、彼らの仕事を淡々と続けていただけだった。
実際に、監査役を相手に戦っている暇などないのだ。
彼らは、入居者の問題に1つひとつ対処していかなければならないのだから。
結局、問題はあるが他に代わる施設がないということで、閉鎖は回避された。
こういう民間施設をただ閉鎖に追い込もうとするのではなく、国には運営資金やスタッフを補充して助けてほしい。
演じている俳優の皆さんが、本物のスタッフにしか見えなかった。