Filmarksのオンライン試写会にて鑑賞。副題がごちゃごちゃしててダサいの塊だけど、作品自体は本当に良い。
「最強のふたり」の監督最新作ということで気になっていたけど、私はこの作品の方が胸に刺さった。重度の自閉症患者と職が無い若者たち。居場所が無い人々を救った人達の実話。
映画はもちろん一部だけで現実はより厳しいものだと思うけど、主人公ブリュノとマリクの寛容さや優しさが本当に素晴らしかった。
監査のために情報を仕入れる調査員に、誰一人としてブリュノの悪口や施設の不満を述べる人が居なかったことがブリュノの人間性を物語ってる。自分の私生活を犠牲にしてまで、一人一人と向き合う姿に心を打たれた。
何回も遅刻して礼儀も無い若者に対しても見放すことはなく、影から支えるマリクは理想の上司。
ストーリーもお涙頂〜戴!的な感じじゃなくて、映画を綺麗にまとめてないのが良かった。ちょっとシリアスだからこそリアリティがあって、現実を知ることができる。
その中で自分の殻を破り、成功を成し遂げて電車から降りてきたジョゼフを見た時は感動で泣いてしまった。その後、みんながダッシュで逃げるのも最高。