ツクヨミ

ブックセラーズのツクヨミのレビュー・感想・評価

ブックセラーズ(2019年製作の映画)
3.5
目眩く本たちの世界。
"ブックセラー"とは本屋で本を売り常に希少本を探し求めている人を指す。彼らにとって本とは何なのか…
ブックセラーと本を取り巻くドキュメンタリー作品。今作は"華麗なるギャツビー"の初版本やレオナルドダヴィンチの手稿など貴重なものがたくさん登場し、シンプルに初見を楽しめる映画でした。そしてそれに対して希少物を求める個性的なブックセラーの人々が面白く私物を紹介してくれる話を聞くだけでも興味をそそられました。
内容としてはブックセラーたちを章ごとに紹介し、彼らの本に纏わる話を聞くというものです。しかしその裏にはネット社会に争う本の現状や黒人たちや女性たちの歴史まで含んでいるため社会的な側面もあり考えさせられました。
本にはそれぞれの歴史があり辿ってきた運命はその装飾や紙質の状態を見れば分かる。本は人の最も近くにいる友である。など心に響くセリフも良き。
シンプルに本の文化は廃れて欲しくないですね。
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