ブックセラーズの作品情報・感想・評価

ブックセラーズ2019年製作の映画)

The Booksellers

上映日:2021年04月23日

製作国:

上映時間:99分

あらすじ

「ブックセラーズ」に投稿された感想・評価

そうなんですよね「若者の本離れ」じゃないんですよねってとこはめっちゃ共感しました。
ヨラ

ヨラの感想・評価

3.5
正直話がしっちゃかめっちゃかだと思うけど、素敵な本や、美しい本棚がたっぷり見れて、うっとりしたので満足です
おまけはちょっとずるい(笑)
オシャレ度はニューヨークと比べものにならないけど、カッパ横丁の古本屋街を思い出した。一度でいいから趣味は読書ですって言ってみたい。浪漫があっていいね。
本好きであれば間違いなく楽しめるが、本好きでなくとも得られるもので溢れており、それこそがドキュメンタリーというものの醍醐味。ありとあらゆる変化を拒み恐れるのではなく、どう適応・順応し、より良き未来を創造していくのか。本の世界の魅力とは別に、何事にも通じる大事な姿勢を垣間見た。
Mio

Mioの感想・評価

3.0
ニューヨークの古書レアブックス業界。
業界そのもの…というより古書に関わる人たちのライフヒストリーって感じ。

総じて文化資本に恵まれし民の気配。

後半ヤングジェネレーションの登場と、いわゆるノーブルな稀覯本ではない、書物やアートのお話がでてきて、世界は、変わっていくんだなと。

エンドロール後の、ちょい足しがありますので(笑)劇場で見られる方はすぐ席を立たないことをお薦めします。
意外な名前で驚いたけどニューヨーク在住だった方が出てきた。(私は訃報でニューヨークにいたのか!と知りました。勝手にLAの人だと思ってた)

あぁそれにしてもこのニューヨークの街がいつか戻ってくるのだろうか。
リアルで人を集客するようなBook fairもあと数年先になるんかな。
ま

まの感想・評価

3.7
NYの古書ビジネス、古書店員の今を写すドキュメンタリー。前半だけでも良かったかも。
個人的に全く紙の書物を読まないから本箱もない。何年も前に、見た風刺だが、本箱にアップルのiPad一つが置かれてあり、本が一切ない。その当時はこれを見て大笑いしたが、今現在の私はまるでこれ。この映画も配信で見た。DVDは黒澤明の夢やスティーブン オカザキのドキュメンタリー数本しか持っていない。全てが配信、物を買わないというミニマリストの私にはこの生活がいい。
私は図書館、仕事場の学校の配信(ネットストリーム)で読む。時々アーカイブも調べるが、古書に興味を持たない。私の家の近くには新書を扱う小さな本屋が一軒あるし、潰れそうな古本屋も一軒あるだけ。

古書の書籍の世界はどうなっているんだろう。初版本を集める人はどのくらいいるんだろう。ニューヨークの本屋街は今どうなっているんだろう。それに、神田の本屋街も?今、本は売れているんだろうか?本屋があちこち潰れた時期があったが、個人経営の本屋はどうなっているんだろう。それに、これからの展望は?

この映画でシェークスピアCo,をみたが、ニューヨークにもあるとは知らなかった。パリでシェークスピア カンパニーはセーヌ川の近くにある。ふとクリスマスにパリのそこへ行ったことを思い出した。蔵書が高く本箱に積み上げられ、梯子がなければ見ることさえできない。急に、店の人が来て温かい飲み物をくれた。それはワインを温めて、スパイスを入れた飲み物でクリスマスの雰囲気を漂わせた。ニューヨークのとはチェーン店ではないと思う。本や劇が好きならシェークスピアという名を使いたがるでしょう。

最後に、映画では経営者がこれからの展望について話し合っているが、何も具体的な動きについて話していない。
CHEBUNBUN

CHEBUNBUNの感想・評価

3.0
【ニューヨーク古書ビジネスの《今》】
今年3月にアメリカで封切られて話題となっている古書ビジネスの裏側に迫ったドキュメンタリー『The Booksellers』を観ました。今や、kindleで気軽に本が読める時代。それ以前にインターネット上の膨大な情報に飲み込まれて本の文化が消滅しつつあるように見える。まだアメリカでは本の文化は根付いていると思われるが、現状はどうなのだろうか?ちょっとこの映画でニューヨーク古書市場見学してきました。

ハワード・ホークスの『三つ数えろ』、ウォルフガング・ペーターゼン『ネバーエンディング・ストーリー』とかつての映画でも物語のきっかけとして、コミュニケーションの空間として使われてきた古本ビジネスも今やインターネットの普及によって影を落としている。では、古書業者の人の活気は失われてしまったのだろうか?答えは否だ。

幕張メッセを彷彿とさせる巨大な空間では古書フェアが開催され、業者はこことぞばかりに大きな本、貴重な本を持ち寄り、現地の古書マニアとコミュニケーションを図る。街中の古書店員にカメラを向けると、どの人も嬉々として自分と本との関係性を語る。1800年代の貴重な本を神棚から出すようにして披露するのだ。俗なもの、時代の消費物として扱われてしまいそうな雑誌だって、アーカイブとして集めることで宝石のように輝く。

そんな彼らは懐古主義者なのだろうか?古書ビジネスを危機に陥れるインターネットは敵なのだろうか?

関係者は、インターネットに歩み寄ることで古書ビジネス界を盛り上げようとしている。かつての古書ビジネスは、お目当があっても探すのは難しかった。ハワード・ホークスの『三つ数えろ』でもお目当の本を古書店で尋ねるも、存在せず退散する場面があるが、かつては1軒1軒調査していく必要があった。それが醍醐味でもあったのだが、ITの発達によって、古書の状態をカタログ化することに成功し、お目当の代物を入手しやすくなったのだ。ただ、それによって今度現れるのは転売ヤーという不要な中間業者の存在だ。古書マニア及び古書ビジネス業者は多少のワクワクを犠牲に、お目当に直接アクセスできる便利さを選んでいったが、目に見える価値観は、表面的な価値観の急減に繋がり業界を疲弊させている。

D.W. Young監督は、またユニークな視点にも斬り込んでいる。1950~60年代の埃被った本は芸術品としてマニアの間で注目されており、『華麗なるギャツビー』の初版において、通常のものは5,000$(約54万円)なのに対し、破れてボロボロなものはその3倍にあたる15,000$(約162万円)もするとのこと。

『The Booksellers』は古書マニアの知られざる熱量にフォーカスを当てつつ、「古書マニアにとって本は読むものなのか?ただのオブジェなのか?」という矛盾したものを鋭く観察していく作品でありました。これは映像コレクターにもいえることで、積DVDしがちな私にとって興奮しつつもヒリヒリしたものを感じました。でも、愛好家はやめられないとまらないなんですけどね。