誰もが生きていれば遭遇する普遍的な状況や問題を大袈裟すぎる設定で表現し、見た後誰もが大袈裟ゆえに没入し身につまされる作品。毎度のことながら吉田監督の手腕が今作でも遺憾無く発揮されてます。
居場所や拠り所を見つけたかつて空白だった者たちが一つの事件をキッカケに再度"空白"になったとき、そこからどう這い上がって折り合いをつけていくのか。過去に縋る者、奮起する者、絶望する者、向き合う者。かなり見応えのある作品であり、事故のシーンはちょっとやり過ぎなくらい露骨だし。決して見た後に気持ちが良い作品ではないものの、どこか共感してしまう。お見事でごさいました