事故にあった女子中学生の父親は威圧的で、画面越しにでも嫌な人物として映るが、こういった人っているよなぁ〜というような、現実味のある人物だ。
それに対して追い詰められていくスーパーの店長は寡黙な人物で、自分から声を上げるような事はほとんどないが、彼の気持ちにも共感してしまう。
見ていて非常に心苦しい映画なのだが、物語の後半になって女子中学生の父の気持ちに変化が訪れると、今まで一切共感できなかった父親に少しだけ気持ちが移っていったのが不思議だった。
見ていて気持ちのいい映画ではないが、心を動かすだけのものがある事は確かだ。最後まで目が離せない内容だった。