どど丼

アイヌモシリのどど丼のレビュー・感想・評価

アイヌモシリ(2020年製作の映画)
4.3
「ゴールデンカムイ」公開に向けてアイヌ映画を。現代日本とアイヌ古来の文化が混ざり合う阿寒の地で生きるアイヌの血を引く少年とその家族のドラマ作品。

アイヌ文化が色濃く残る場所に足を運んだ事がなかったので、劇映画ながら映像として彼らの生活や文化に触れられたのが良かった。いわゆる"日本的"でない、アイヌ独自の死生観の象徴として「イオマンテ」を題材として選んでいるのも上手い。仮にアイヌの地域が日本に組み込まれてなかったとしたら今もこの儀式や文化が生きていた可能性はあるだろうし、倫理観を逡巡させられる。原住民と入植民を描く作品はそれこそ多くの洋画で観てきたが、日本人目線で本作はそれらのテーマをより身近に感じられる一本だった。
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