ぷりん

青くて痛くて脆いのぷりんのレビュー・感想・評価

青くて痛くて脆い(2020年製作の映画)
4.8
ズシンと心に重く響いた作品。あらすじや予告からは全く想像できない展開だったなぁ。
高校大学時代に立ち上げに関わった組織を抜けたり、途中から入った組織を引き継いだら創設者と意見が合わなくなったりした経験があるからこそ序盤から楓にかなり感情移入できた。一歩引いてみると楓はめっちゃ痛い。なのにそれが本人は自覚できないんだよね。秋好が青すぎるくらい青いことは分かってるのになんで自分の痛さは自覚できないんだろう。
痛い楓と青い秋好の言い合いはお互いの脆さが伝わってきて非常に素晴らしいシーンだった。

秋好の謝罪会見を見て、我に帰り恥ずかしくなる楓のシーンで自分自身も我に帰った気がする。なんだかんだ語ったり行動する前に一回自分から熱を引いて客観視するのすごく大事だよね。

恋愛においても痛い。とにかく痛い。そして自分にブーメランが飛んでくる。なんであんなにバカなんだろう。そんなわけない勘違いしちゃうのはなぜなんだろう。

卒論書けなくて深夜にネトフリを開いてしまいそのまま一気見でした。これは全国の大学4年生のみなさんにお勧めしたいです。本当に住野よるさんの作品好きだ〜。
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