乾燥機

青くて痛くて脆いの乾燥機のレビュー・感想・評価

青くて痛くて脆い(2020年製作の映画)
4.6
「青くて痛くて脆い」という映画を観た。

久しぶりに邦画で鳥肌が立った。

この映画は極力前情報無しで観た方が楽しめると思う。

僕は一切前情報無しで観たので、中盤からの展開に驚いた。


内容としては、他に類を見ない復讐劇。

けれど、現実的な復讐ってこんな物だと思う。

相手には心当たりが無くても、深く傷ついて復讐を目論んでいる人間も居る。

そんな当たり前のことを再認識する機会になる作品だった。


この映画では「なりたい自分」という言葉が沢山出てくるが「なりたい自分」に僕は今なれているだろうか。

本作の主人公の姿を見ていたら
「過去の失敗」や「友達だった奴」のことを思い出して、もっと良い選択肢があったんじゃないかと考えてしまった。

きっと誰もが取り返しのつかない過ちに気が付いた時、同じようなことを思うんだろう。

辛いけど、僕らは傷つかないと学べない。

これは「なりたい自分」になれなかった全ての人のための映画だ。
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