「青くて痛くて脆い」という映画を観た。
久しぶりに邦画で鳥肌が立った。
この映画は極力前情報無しで観た方が楽しめると思う。
僕は一切前情報無しで観たので、中盤からの展開に驚いた。
内容としては、他に類を見ない復讐劇。
けれど、現実的な復讐ってこんな物だと思う。
相手には心当たりが無くても、深く傷ついて復讐を目論んでいる人間も居る。
そんな当たり前のことを再認識する機会になる作品だった。
この映画では「なりたい自分」という言葉が沢山出てくるが「なりたい自分」に僕は今なれているだろうか。
本作の主人公の姿を見ていたら
「過去の失敗」や「友達だった奴」のことを思い出して、もっと良い選択肢があったんじゃないかと考えてしまった。
きっと誰もが取り返しのつかない過ちに気が付いた時、同じようなことを思うんだろう。
辛いけど、僕らは傷つかないと学べない。
これは「なりたい自分」になれなかった全ての人のための映画だ。