麻生さくや

のさりの島の麻生さくやのレビュー・感想・評価

のさりの島(2020年製作の映画)
2.9
あらすじを読んで「面白そう♪」と思って先月から気になっていた映画「のさりの島」

オレオレ詐欺をしながら旅をしている(?)青年が主人公。
九州のとあるシャッター街で楽器屋をやってるお婆ちゃんを標的にしてお金を回収しに行くと、本物の孫扱いで「よく帰ってきたねぇ、風呂沸かしたから入ってきな」「ご飯できてるから早く食べな」…となし崩し的におばあちゃんの家で居候生活を始めるお話。
そして寂れていく地元の活気あった頃の8mmフィルムの上映会を企画しているローカルラジオのパーソナリティと知り合い、お手伝いをしていくことに…

ストーリーも悪くないし、メインキャストの3人のキャラ(特にお婆ちゃん)もいいんだけど、会話が不自然だったり、間のとり方が悪くて絶妙なダルさを感じてしまう。
ラジオで詩やおハガキを読んでいるシーンなんかも、そこそこの尺なのにずっと原稿を読むパーソナリティの淡々とした映像で、しかも似たようなシーンも多く、画面に視線を引きつけるような工夫もなく…
メインキャスト以外の出演者の演技も微妙で違和感が気になってしまう。
もっと面白い映画になりそうなのに「えっ?!これが完成品?試作品じゃなくて?!」と思ってしまうような残念な作品でした。
麻生さくや

麻生さくや