keibaba08

街の灯のkeibaba08のレビュー・感想・評価

街の灯(1931年製作の映画)
4.5
チャップリンの代表作といわれて
いるサイレント映画不朽の銘作を
初めて観賞しました。

街角で盲目の花売りの女性に恋を
した浮浪者の男は港で自殺を図る
富豪の男を助けたことから、

富豪と親しくなり、翌朝彼にお金
と車を借りて、女性から花を買い
自宅まで送り届ける。

彼女は祖母と2人で暮らしており
貧しいながらも懸命に楽しい日々
を送っていた。

富豪は酔っている時だけ彼のこと
を親友と認識しているようで酔い
から醒めるといつも追い出されて
しまう。

彼女の為に日雇いで働き始めたり、
ボクシングの試合に出場したりと
努力を続ける男。

盲目のために、親切にしてくれる
彼を富豪と勘違いしながら想いを
募らせていく彼女。

最後のシーンは本当に素晴らしく
多くの方々に愛されている映画で
あることも納得の銘作でした。

好景気に湧いた時代の中にも確実
に存在する貧富や職業による格差
も描かれており、

私たちは人は平等であると学んで
きましたが、現実はそうではない
ものの、

正しく現実を見つめ自ら選択する
ことができるという点においては
平等である。

そういったことをチャップリンの
残した作品たちは、教えてくれて
いるのかもしれないと私は考えて
います。

チャップリンらしくコメディ要素
も、ふんだんに入っておりますが
紛れもなくロマンス映画です。
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