とぽとぽ

スクールガールズのとぽとぽのレビュー・感想・評価

スクールガールズ(2020年製作の映画)
3.5
見かけじゃない、本当の意味で大人の階段上ること

都会からの学園転校生モノ?…かと思いきや、そうでもない。母親のみの片親な主人公娘。思春期、それは背伸びしたくなる年頃。
性的な会話で盛り上がる周囲と違って子供っぽいことを恥ずかしく思ったり、大人びてみたり。コンドームやお酒、姉や母親のものを引っ張り出してきて、友達寄って集ってケラケラ笑って。キリスト教学校でつまらなさそうな授業中と、お堅く禁じられたりするほどそっちにも興味関心が余計向いて楽しそうな放課後。そりゃお決まりみたいに僻んで心無い言葉を吐いたり噂を広めたりするなど傷つけようとウザ絡みしてくるヤツもいる気まずい時間が流れる。だから厨二病とかクソガキ嫌い、許せん。
具合が悪くなるフリ、きっと誰もが子供時代に1度は通ってきたはず。いや、実際そのときはそうなんだから仕方ない。思わず逃げ出したくなりもする。焦っても息が詰まっていいことなくって、でも気にしちゃうのはその小さな世界が全てだと感じるから。遅れたくなくて、自分だけ置いてけぼりくらいたくなくて。
けど、大事なのってそんな見かけのことじゃないんだよな。生死の区別がついて、ふとした声かけとか、そうしたところに本当の優しさや大人になるということが詰まっていて。最後にはそうしたしがらみから解き放たれたのならいいな。
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