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Swallow/スワロウのkoziのレビュー・感想・評価

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)
4.0
スワロウ見た

とても興味深い映画で、
これは全力で生き方を肯定する
必要があるんじゃないか?
と思った
いわゆる既存の価値観的には肯定されないんだと思うけれども

何歳になったら何をするとか、
何歳では何ができていないと
いけないとか
これまではそういう事を一つ一つ
叶えていけることが豊かさになっていて、そのためには長期的な計画が必要で現状の負担も甘んじることができた

でもこれは変わっていくだろう

映画の主人公は、
社会階層の違う裕福な男性と結婚して、裕福だけど、夫とは話が通じず、義母には軽んじられ、孤独を深めていく、そして体内に異物を飲み込むことで充足感を得るようになる

なんだか幸せというものは、
外的な背景情報よりも、
内的な充実度が大事って事なんだと思うのに、なかなかに難しい

ごく限られた場所で、
あることをして過ごす時間
それはとても価値があるのだと思う
たとえ他人には意味のないことのように、思えたとしても

実際主人公が異物を飲み込む事の核心には、震えるような出来事がある

彼女の再生と開放のストーリー
もしたどり着きたい未来がそっちじゃなかったら?
やっぱり軌道修正が必要なんだと思う

辛いことがあって
誰にも言えないようなことが
あっても、身をよじって
きっと明日も生きていける
今はそういう時代なんだよなと思った

エンディングの歌がとてもいい
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