べにえ

Swallow/スワロウのべにえのネタバレレビュー・内容・結末

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

観てる側もゾクゾクします…

あらすじだけ見た想像展開はもう鬱結末でしたね。年齢設定してますし、胸糞かなと予想してました。
観てみると、1人の女性が生まれ変わる前向きな映画でした。
これはわたし個人の解釈ですが、ハンターは自分の出生を知った時から見えない何かに苦しめられていたのだと思います。望まれずに妊娠し、本来は生まれることもなかっただろうに、母の思想によりこの世に生を受けたと。望まれていない子のため、周りに必要とされる人間になりたかったのでしょう。
周りが羨むような富も名声もあり、ルックスも良い夫と結婚しましたが、自分が認められているか分からない。明確な認識がない。義両親はハンターを理解するのとは正反対で、自分らの意見を言ってくるばかり。そのストレスから、異物を飲み込むようになったのでしょう。
ハンターが妊娠してからは、夫や義両親の関心は子どもに向いているようでした。
結婚生活を過ごしていた豪邸ではハンターはずっと同じような髪型でした。しかし後半は自分で髪型をアレンジし、関心が自身に向いているようでした。
本当の父親の元へ突発的に向かい、今までの縛りから許しを得たようでした。そこから、彼女は自分で自分の道を選ぶようになったと解釈しています。

異物を飲み込むシーンは、見てはいけないものを見ているような気がして、ゾクゾクしました。
元々、グロ描写が苦手なのもありビビっていたのもあるかと思います。

作中では、ルエイがいいキャラクターでした。ぶっきらぼうでしたが、夫よりも義両親よりもハンターと向き合っていました。彼女のためを思って、行動を起こすまでわたしは客観視していましたが、あのシーンからハンターを応援する側になっていました。
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