Swallow／スワロウのまろのネタバレレビュー・内容・結末

主人公がとにかく可愛いのと、異物を飲み込むシーンがポスターのように綺麗なカットばかりで、"歪なのに綺麗"な描写なのが良かった。

彼女が異物を飲み込みたい、という感情に囚われ依存してしまう気持ちは何となくわかる気がする。きっと誰しも、危ないのは分かっているけどやってみたい、という考え方に1度は囚われたことがあって、でも1歩ふみとどまれるだけの余裕がある。けれどこの彼女にはその余裕が無かったのかもしれないし、あるいは藁にも縋る思いだったのかもしれない。彼女がビー玉を飲み込んだ時、確かにそこに、達成感や幸福を見出したのだろう。


ここで終わるの！？という所で終わってしまい驚いたが、子どものことや夫のことをこれ以上描くと蛇足になってしまうのかなとも思う。
エンディングはずっと背景が女性用トイレのまま進んでいくのだが、それが何を示しているのか分からず、見終わってから調べてみて納得。
最後に彼女が自ら病気を治そうとしているのが分かったことがせめてもの救いだったと思う。