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サイコ・ゴアマンのSSDDのレビュー・感想・評価

サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)
3.4
■概要
とある星で名のない残虐な宇宙人が囚われ放棄された。地球のとある変わり者の家族の庭にそれは眠っていたが、掘り起こされ目覚めてしまう。虐殺を目論む異星人を制御する唯一の手段を一家で最も変わり者の妹が手にしてしまう…。

■感想(ネタバレなし)
ゴア表現は激しめ、特撮物の愛に溢れ、拝見させて頂いたことはないが演技力が悪くないキャスト、変わり者一家の表現、思ったよりも悪くないVFX。
何でしょう安っぽいのにギリギリのラインで観れるんですよね。
何より倫理観とかがないようであるような曖昧な世界観と、妹の徹底された邪悪さが魅力なんですかね。
オススメは他人にできないもののそれなりに楽しめる作品でしたので、視聴される気がない方向けに細かくネタバレには概要書いてみます。









■感想(ネタバレあり)
気の弱く妹にいじめられている兄と破天荒で常識がない妹は庭で二人で作ったクレイジーボールというゲームで遊び、負けた兄を生き埋めにすべく兄に庭に穴を掘らせる。

そこで棺のようなものに光る宝石が付いているものを見つけ、仕掛けを外してしまう。その夜は宝石を持ったまま眠りにつく兄妹。

轟音と共に異星人が目覚める。
異星人は街を徘徊するとチンピラに出くわし容易く殺戮し、一人だけは永遠の苦しみを受けながら死なない体に作り替えてみせ、地球の生物の戦闘量を測る。

翌日兄妹達は何かがやはり出てきたことを確信して足跡を辿り、異星人と出くわす。
しかし妹が宝石を持っていることで命令に服従することがわかりサイコ・ゴアマン略してPGと名付ける。

毎日暇潰しに命令を与える妹。殺戮衝動を抑えられ続け必ず殺すと言い続けるゴアマン。
やがて妹の暴走で引き連れて街にも繰り出すようになるが、普通に人も殺してみせるが何故か騒ぎにもならない。

時を同じくしてゴアマンが復活したことは異星人にも知れ渡り、ゴアマンが長だった同種族や、制圧した支配種族達が地球に向かい始める。

同種族が来たことで解放されると思ったゴアマンは兄妹を殺すように命令を下すが、実は同種族は支配下に満足しておりゴアマンに襲いかかる。

異星人対決が始まるはずが、自分達の殺戮を指示したことに怒った妹に止まれと命令され手を出せなくなるゴアマン。

ここぞとばかりにタコ殴りにされ弱ったゴアマンは命令の撤回を求めて妹に謝罪する。許可を得たことで殺戮を始めるゴアマン。皆殺しにする。

しかし自身の血を使った武器を使用されて瀕死の怪我を負っていることがわかる。なんとか自宅に連れ戻るが、支配者種族が自宅には待っており、ゴアマンを渡せと言う。

ゴアマンを連れて逃げ出すが、助けるには宝石を体内に埋め込むしか方法がない。
宝石がなくなれば全てを破壊するはずのゴアマンを、父親にどうすればよいか問う妹。
父は答えを持たず思うことをしろという。

妹はゴアマンに宝石を挿れ、完全体になったことで支配者を倒す。

最後は解放されたら殺すと言っていた一家を生かしておくと伝え、愛を理解したかはわからないが情を持ったゴアマン。地球の他の土地にワープし、当初の予定通り殺戮を始めるのであった…。
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