ワイドラ

シング・ア・ソング!~笑顔を咲かす歌声~のワイドラのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

 映画館のお手洗いに貼ってあった紹介文がきっかけで出会いました!

 基地に住む軍人の妻達。配偶者が危険と隣り合わせで命の保証の無い戦地に行ってしまうと彼女らに残されるのは孤独と不安と生活を守る使命感…。そして電話やドアベルが鳴るたびにくる恐怖。

 自分なんて休みの日に職場から何かのトラブルの連絡が来てしまわないだろうか…ゆっくりしたいけど、人付き合いでの何かしらの誘いが来てしまわないだろうかといったどうでもいい様な杞憂ですらもちょっと落ち着けなくなるのに、彼女たちの不安はその日では無い…。

 そんな同じ境遇の彼女たちがパートナーの帰還のその日までお互いを支え合える取り組みから生まれた合唱団。

 でもその支え合いの価値は人それぞれである人にとっては余計なお世話にもなるのかもしれない…。

 自分は一人の時が楽で落ち着くけど、いつの間にかと時間の経ちが早いと思えるのは誰かと一緒にいる時。

 一人だと色んなことを事を考え過ぎれる為に、不安の時間が永遠と続くがこういう活動に参加すれば否が応でも違う事に意識が向けれるのだろうな、だから必要なんだなと思いました。

 映画のパターンとしては、最初はバラバラで、特に序盤はメイン二人が歪み合う→中盤、大きな出来事がきっかけで絆を深める→片方が落ち込み、もう片方と周りが支える→一致団結大舞台と思っていましたが、結構終盤までぶつかり合ったり、絆というか関係性のアップダウンが多くあった印象でした!

 基地という閉鎖空間の規則や暗黙の了解(パートナーの階級による施設利用)、帰還までを数えるルーティンといったそういった軍人家族の世界も垣間見ました。

 この映画の魅力として感じたのが、軍人のパートナーで皆不安や悩みの根幹は近いものの、それぞれが個性的で凄く魅力的な奥様が多い!

 推しというのもあれですが、奥様達の中でも自分は下ネタ大好き奥さんがめちゃくちゃ面白くて、彼女のシーンで沢山笑ってしまいました(笑)

 
ワイドラ

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