断捨離を通して、自身の片付けられない過去や想いと向き合う映画。
物を片付けることで起こる心の変化や周囲の人との関係の変化が見事に描かれていて、断捨離を試したい方には一度観ることをお薦めしたい。単に捨てれば良いって話じゃないから。
どうしたって捨てられない物を誰かに任せた時には、何故だが物凄く悲しい気持ちになってしまった。
自分では手が下せない過去は、物を捨てたってずっと燻り続けるんじゃないか。
そしてある時「なんであの時手放しちゃったんだろ」って考えてしまいそうだなぁ。
元カレ君との会話の所で、前に進めという言葉は暴力的にも聞こえてしまう。
要らないものは捨てて、過去を全部忘れて前に進みましょう。
人から言われて分かる酷さ。
前に進め？そんなの綺麗事で我儘じゃないか、押し付けないでくれ！
そう突発的に思った言葉は、「断捨離」というブームそのものへの抵抗だとも思えた。
コンマリがずっと悪魔扱いなの笑ってしまう。
